案件事例5|株式会社アップステアーズ【upstairs】

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案件事例 Case5

背景に浮かぶ幾何学模様
  • サマリー

    サマリー
    デジタルコンテンツ作品を自由に展示、よりリアルに閲覧できるサービス
    サマリー
    フロント・エンド環境からGUIデザインまで幅広く担当
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    コミュニケーションとスピード重視で開発支援に従事
    CLIP STUDIO WALLイメージ

    「CLIP STUDIO WALL」は事前の準備や特別な知識が無くても、どなたでも簡単に画像ファイルを3D表現のコンテンツ作品にして飾ることができるサービスです。クリエイターの個展、美術系学生の課題発表など教育機関で活用された事例もあります。

    具体的には、「ステージ」「WALL(壁)」と呼ばれる3D空間上に自分のデジタルコンテンツをパネルとして自由に配置、ブックと呼ばれる本形式にまとめて展示、作成したステージをURLでシェアするといったことができます。

    また展示している作品は持ち帰ることができ、作品を展示する壁や内装を自由にアレンジできます。バーチャル空間上に設置されたギャラリーや美術館のイメージです。

    これらのステージ上に設置された作品群をユーザが自由に歩き回り観覧する「リアルさ」や、作品の品質を大きく損ねることなく閲覧できる点など、大いにこだわったサービスとなりました。スマートフォンでの利用を優先して想定したことも、時代の流れに合わせたこだわりのひとつでした。

    当社では本案件に対し、要件定義から詳細設計、開発・テスト、リリースまで一気通貫で2年半ほど支援従事してきました(2022年7月時点)。開発はウォーターフォールではなく、お客様からの仕様変更のご要望に迅速かつ柔軟に対応できるスプリント開発の手法で行ったのが特徴的です。

    開発体制もお客様側のチームを含め十数名以上の大所帯であり、比較的大きく中長期的に携わった案件でした。

    環境からDB構築、GUIデザインまで対応

    3Dビジュアル以外の基盤やGUIを担当

    環境としてはAWSのクラウドプラットフォームを使用しています。またフレームワークにはLaravel、Vue.jsなどを使いました。さらにフロント・バックエンド環境、データベースの構築まで当社が深く携わりました。

    AWSにおいてはEC2、S3、Lambdaを用途に応じて組み合わせて使いました。例えばLambdaはバックエンドの非同期処理に使い、大量に扱う画像などはS3で管理するといった使い分けをしています。

    3Dのビジュアル部分はお客様側のチームが担当しましたが、それ以外の基盤やWebの部分をメインで担当しました。またWeb部分に関してはGUIのデザインをご提案しながら進めていきました。

    コミュニケーションとスピード感を重視

    本案件は仕様のブラッシュアップ頻度が高く、お客様の意向を的確に汲み取り、イメージを具体的な形に落とし込んだ上でご提案するよう、積極的な姿勢を重視しました。

    また、開発効率を上げる為や無駄な作業を軽減する為にコミュニケーションの取り方をかなり意識しました。コロナ禍ということもありZoomによるリモートミーティングやビジネスチャットツール(TypetalkやSlack)等を駆使し、細かな点や気になった点を共有しながら、互いに積極的に意見を出すことで補完していきました。特に他のチームやサービスと連携する場合は、作業の優先順位や連絡スピードにも注意を払いました。

    さらにスピード感も重視して作業に取り組むことを意識し、お客様からイメージや構想案が出たら迅速にイメージ化し、短かくて2、3日、長くても1週間でデモサンプリングを作り、お客様にご確認いただくという流れを作りました。アイデアをすぐに形にする姿勢はお客様への大きな貢献ポイントの1つであったと思います。
    チームメンバーそれぞれの思いはあれど、何よりお客様のやりたいことを形にして実現するお手伝いをさせていただき、一定のご評価を得られたことが、我々にとっても多くの喜びや高い達成感を得られる開発支援案件の1つとなりました。